2026年6月7日、戸畑区の初夏の風物詩 「とばた菖蒲まつり」 の会場でもある明治学園グラウンドに、トバタスペース アカデミー生が集合しました。第1回のテーマは 「簡易ロケット発射体験」。前半は水を推進剤に飛ばすペットボトル製の 水ロケット、後半は本物の火薬エンジンで打ち上げる モデルロケット という、2種類の異なる原理のロケットを一日で体験するプログラムです。
講師はアカデミー長の布施哲人先生に加えて、 宇宙博士 こと、九州工業大学 特任准教授・前田 恵介 先生も参加。株式会社アストロスケールや千葉工業大学惑星探査研究センターで超小型衛星開発に携わる一方、宇宙甲子園の運営など全国で宇宙教育を展開されている先生です。
雨がぱらつく時間もありましたが、この日はとばた菖蒲まつりの開催日とも重なり、会場には 一般参加の親子連れも 訪れていました。アカデミー生は、そんなにぎやかな空気のなかで飛ばすことになりました。
— 水ロケット:水と空気が、こんなに飛ぶ。
最初のプログラムは 水ロケット。ペットボトルに水を入れ、空気入れで圧をかけて発射するシンプルなしくみですが、実際にやってみるとその飛距離と勢いに驚かされます。ポンプを踏み込む音、合図、そして「シュッ」と水しぶきをあげて空へ飛んでいくロケット――芝生のフィールドが、にわかに発射場に変わりました。
体験のあいまには、アカデミー生から次々と質問が飛び出します。「どうして水で飛ぶんですか?」「もし水じゃなくて、もっと粘り気のある液体を入れたら飛び方はどうなりますか?」 ――布施先生を囲んで、その場で議論が始まる場面も。発射体験で抱いた「なぜ?」を、その場で言葉にしてぶつけにいく姿が印象的でした。
— モデルロケット:火薬エンジンで、本気の打ち上げ。
後半は、いよいよ モデルロケット へ。火薬エンジン(モデルロケットモーター)を使う、よりリアルな打ち上げ体験です。前田先生から、機体の構造、エンジンの装填方法、点火の仕組み、そして安全のためのカウントダウン手順まで、ひとつずつ丁寧にレクチャーいただきました。
点火スイッチを握る手、合図とともに鳴り響くカウントダウン、そして「シュッ」という音とともに白い噴煙を残し、まっすぐ空に駆け上がっていくロケット――。本物の推進剤がもたらす加速と速度は、水ロケットとはまた違うものでした。
体験を終えたアカデミー生からは、こんな声が寄せられました。
「水ロケットの発射の原理や、推進力の違いなど、初めて知ることがたくさんあって面白かった。」「ロケットの発射を模した本格的な実験ができて、実際の宇宙への打ち上げへの想像が膨らんだ。」「とにかく、楽しかった。」
最後は、横断幕の前でアカデミー生の集合写真。発射体験を見事に飛ばしきった笑顔がそろいました。